今月の月次祭に奏上しました祝詞の内容を公開いたします。
一年の初めということで、新年を祝う内容の祝詞となっております。
新年を祝う歌は古くからよく歌われておりました。
その中から今回は4首参考にさせていただきました。
“正月立つ春の初めにかくしつつ 相し笑みてば時じけめやも” ー 大伴家持
意味:正月の春の初めに、こんなふうにみんなでともに笑いあうというのは、まさにこのときならではのこと。
“あしひきの山の木末のほよ取りて かざしつらくは千年寿くとぞ” ー 大伴家持
意味:山の木の梢のやどり木をとってかんざしにしたのは千年(の世)を祝ってのことです。
“春くれば宿にまづ咲く梅花 君が千歳のかざしとぞ見る” ー 紀貫之
意味:毎年春になると、真っ先に咲く梅の花は、貴方の千代の長寿を祝う花かんざしにふさわしいことでしょう。
“新しき年の始めにかくしこそ 千年を予ねて楽しきを積め” ー 詠み人知らず
意味:おめでたい年の初めに当たり、このように一同が集まって千年も先の繁栄を心に描いて、楽しい事を山のように積み重ねよう。
最後の詠み人知らずの歌は、大直日の歌と言って、大直日神を祭る歌とされています。
大直日神とは、あらゆる凶事、悪事を吉事に転じる力を持った神であるため、大直日神の力を頂き、この一年が良き年であるようにとの願いを込めて採用しました。
では皆様良い一年をお過ごしくださいませ!
Yorumlar